好きだから許した。

あたしはアユの言葉を遮った。

「ごめ…」
「おめでとうやなっ!」


山本悠樹、
あたしの好きだった人
学年にしては大人ぽく
すごく優しかった。

……未練はないけど…

ない…のかな。

「なゆ…」

アユが申し訳なさそうな顔をした

「あたし今彼氏いるし」「まじかっ良かった」
「年上の人なんだぁ」
「良かったぁまた昼休みっ語ろ!……じゃあ」

チャイムが鳴った。

あたしは渋々席につく。

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