【短】カラフルな恋物語
もし、あたしがギターを上手く弾けるようになったとしても。
もし、あたしが子供みたいな声になったとしても。
ダメなんだ。
ダメなんだ。
映らないんだ…
先輩の心の瞳にインプットされた型に、合う人は一人しかいないんだ。
白色…… 灰色…… 黒色。
濁って、ドロドロになって、醜いあたしのキモチの色。
こんなあたし。
もしかしたら… 先輩の目すらにも、映してもらえなくなるかもしれないね。