君がくれた5のこと

「きれーーーーー。」


思わず思ったことが口に出てしまった。

「ふふっ。そんなことないわよ。今日はたまたま。弟が来てるって言ったでしょ?弟がきれい好きでね~おまけにブルーが好きで・・・こうなったわけ。」


遥さんは笑いながら言っていたけど、やっぱり凄いと思う。


一日中玄関に居ても飽きないってくらいスゴイ!!



うちもこんなだったらいいのになぁ。




そこまで考えて、我に返った。

私の家・・・・・・

無くなったんだった――――――――――――




何だかすっごくかなしくなって、泣きそうになった私を見て遥さんが



「優衣ちゃん大丈夫!?無理しないで、今日はゆっくり休んでね。」

といって今日私がとまる部屋に連れて行ってくれた。


その部屋は広くてアロマの香りがして、ほっとする感じの部屋だった。

「今日はもう寝た方がいいわ。おやすみなさい。」


そう言って遥さんは部屋を出ていった。





その瞬間我慢していた涙が一気に溢れてきた。




声を殺して泣いているうちに、深い眠りに入った。




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