君がくれた5のこと

「この家の方ですか?」

と消防士から聞かれ、小さくうなずくと



「残念ですが、中にいたお母様と弟さんは―――――お亡くなりになりました。」


その言葉を聞いた瞬間、全身の力がぬけ、
その場に泣き崩れた。

子供のように、何分も、何十分も
泣き続けた。

周りの人は、
「そんな・・・」
「かわいそうに」
「お父さんはいないのかしら?」

と、そんな感じだった。




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