君がくれた5のこと
でも、一人だけちがう人がいた。
私より2歳くらい上だろうか、
私を見つめて何か言いたそうだった。
でも、私と目が合うとすぐに、どこかに行ってしまった。
その後ろ姿を見つめながら、ボーーっとしていると後ろから、
「だいじょうぶですか?」
と声を掛けられた。さっきとは違う、女の人が立っていた。
おそらくどこかここら辺の警察官だろう。
「少し、落ち着きました。」
そう答えると、ほっとした表情を見せ、
「じゃあ、ちょっとこちらへ」
と警察の車の中へ案内された。