love♂♀game
頭の中が、フリーズしてる。
「…馬鹿馬鹿しい。私はどうやっても落ちたりしないわよ。だからもう、私のテリトリーに入ってこないで。」
そう言って教室に戻ろうとした、その時だった。
「嫌だ。」
後ろから声が聞こえた。
「落とす落とさないは僕の自由だ。…でも、流石にずっとまとわりつかれるのも嫌だと思う。」
「何が言いたいの?」
少しの間を置いて、そいつは言った。
「ゲームをしない?」
ゲーム…?
私は首を傾げた。
「期限は夏休みの終わりまで。その間僕は君を落とす。もし落とす事が出来なければ、もう二度と船津さんにまとわりついたりしない。…どう?」
つまり、私がこいつにを好にならなければいいという話。
簡単な事だ。
それであいつから付きまとわれなくなるのなら…。
「いいよ。」
私はその挑戦に受けてたった。
――game start