love♂♀game
「それって大丈夫?」
次の日、紗枝は言った。
「大丈夫よ。要に好きにならなきゃいいんだから。」
「それはそうだけど…その人、最低だね。」
怪訝顔をする紗枝。
紗枝は私と違って優等生で、あまり人と関わりを持とうとしないタイプ。
最初は私も避けられ気味だったけど、いつしか心を開いてくれた。
一緒にいるようになって、ちょっぴりツンデレだってことを知った。
紗枝とは中学一年からずっと同じクラスだから、出会って四年目になる。
顔だって可愛い系で何気にモテてるのに、本人は自覚無しなんだよね。
そんな紗枝は私の一番の親友で、一番の理解者。
「大丈夫だってば。上手くやるから。」