love♂♀game
あの女の子か…。
僕は一組のクラスを覗いて、船津さんの存在を確かめていた。
うん、確かに可愛い方だとは思うけど…気が強いってのは、嘘じゃないか?
サラサラのロングヘアに、長い睫毛。
おとなしい感じに見える。
「あ〜っ!!内海君だ!」
急に降りかかってくる、女の子の声。
船津さんも、その声に僕の方を見る。
「どうしたの、一組まで。」
「ちょっとね。」
僕がにっこり笑うと、追及する娘は居なくなった。
ふと船津さんの方を見ると、彼女は軽蔑の眼差しで僕を見ていた。
そして、こう話しているのが聞こえた。
「あんな薄っぺらな男、どこがいいのかしら。」