love♂♀game
「嫌いよ。あんたみたいな軽い男。」
…きっぱり言うなぁ。
「じゃあ、こんな事されても?」
「え…」
◆◇◆
何が起きているのか、一瞬分からなかった。
至近距離にアイツの顔が来て、今に至る。
重ねられてる唇は、確かにアイツのもの。
「…んんっ〜?!」
抵抗しても、びくともしない。
流石野球部…って、そうじゃなくて!
どうして…何でこんな事になってんの!?
ようやく離れた唇。
私はこんなに息を乱してるのに、コイツは何時ものポーカーフェイスで息一つあげていない。
「な…何すんのよっ!!」
キッ、と内海を睨みつける。
「何ってキスだけど…もしかして初めて?」
悪気がない様に話す内海。
パンッ。
乾いた音が図書館に響いた。
「最低っ!!」
そのまま私は図書館を駆け出した。