手の中にある奇跡
ハンドルにはレザーのカバーがされていて…

公用車っぽくなかった…

まさか、私用車とは…

なんか…

「ぽくないって思った?」

「え!?」

「ビンゴ」

運転中だから前を向いてるけど、その顔は笑っていた。

「すみません…」

なんだか、失礼だったかな…

「謝る事じゃない、俺もベンツはあまり好きじゃない。」

その言葉に、あの車とか似合いそうと考えていると…

「プライベートはBMWに良く乗ってる。」

うんうん、

「ぽい?」

「あっ…」

「ビンゴ」



その時の、社長の顔が…











あまりにも…甘く笑うから…













頬が熱を持ったのは…






仕方ないと思いたい…
< 39 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop