手の中にある奇跡
【ロナーニョ】に着いた私達は個室に案内された。
「今日は社長がご馳走してくれるから、好きなだけ食べて、飲んでいいよ。」
終始ご機嫌の笠原マネージャー…
「ワインは赤と白どっちがいい?」
メニューに目を通しながら聞いてくる社長…
はぁ…せっかくだし…食べて、飲んでやる!!
「白ワインでお願いします。あと、これとこれと…ソースはこっちで、あっ!これもお願いします。」
私が注文すると、社長と笠原マネージャーも料理を注文していた。
ふと、室内に目をやると間接照明が部屋の角に置かれていて、柔らかく室内を照らしていた。
入口の正面には大きな窓があって、窓からは小さなイングリッシュガーデンを眺める事ができる。
テーブルもイスも、飾りもとてもセンス良くて…ついつい口許が緩んでしまう。
「橘ちゃん♪ここは合格かな?」
「まだ、料理を食べていないのにわかりません。」
笠原マネージャーのニヤニヤ顔を見ないように顔を背けると社長と目が合ってしまった。
「内装は悪くないな。」
社長が目を細めて笑うのを見ると、胸が高鳴ってしまう…
お、落ち着け!冷静になれ!橘 穂香!
心を落ち着ける為に深呼吸をしていると、料理が運ばれてきた。
「まあまあ、まずは乾杯しましょうか♪」
「そうだな」
「…はい」
――カチン――
ワインの入ったグラスが音を立てた…その音さえ、この空間にマッチしている。
グラスに鼻を近付けて匂いを楽しみ、コクリと喉に流し込んだ。
「ん…おいしい」
喉ごしの良い感じに満足しながら料理に手をつける。
「今日は社長がご馳走してくれるから、好きなだけ食べて、飲んでいいよ。」
終始ご機嫌の笠原マネージャー…
「ワインは赤と白どっちがいい?」
メニューに目を通しながら聞いてくる社長…
はぁ…せっかくだし…食べて、飲んでやる!!
「白ワインでお願いします。あと、これとこれと…ソースはこっちで、あっ!これもお願いします。」
私が注文すると、社長と笠原マネージャーも料理を注文していた。
ふと、室内に目をやると間接照明が部屋の角に置かれていて、柔らかく室内を照らしていた。
入口の正面には大きな窓があって、窓からは小さなイングリッシュガーデンを眺める事ができる。
テーブルもイスも、飾りもとてもセンス良くて…ついつい口許が緩んでしまう。
「橘ちゃん♪ここは合格かな?」
「まだ、料理を食べていないのにわかりません。」
笠原マネージャーのニヤニヤ顔を見ないように顔を背けると社長と目が合ってしまった。
「内装は悪くないな。」
社長が目を細めて笑うのを見ると、胸が高鳴ってしまう…
お、落ち着け!冷静になれ!橘 穂香!
心を落ち着ける為に深呼吸をしていると、料理が運ばれてきた。
「まあまあ、まずは乾杯しましょうか♪」
「そうだな」
「…はい」
――カチン――
ワインの入ったグラスが音を立てた…その音さえ、この空間にマッチしている。
グラスに鼻を近付けて匂いを楽しみ、コクリと喉に流し込んだ。
「ん…おいしい」
喉ごしの良い感じに満足しながら料理に手をつける。