手の中にある奇跡
特に笠原のメールに返信する訳でもなく、着替えて部屋を後にする。

エレベーターに乗り、エントランスでここのマンションの警備員に丁寧にお辞儀をされる。

見慣れた光景だけに素通りし、駐車場へ向かう。





車は何台か所有しているが仕事の時はベンツだ。

あまり好まないが…仕事の都合上仕方がない…





会社まで1時間かかるが、町中にある事を考えれば、静かな所で住みたいと思うのも納得いくのではないかと思う。


緑の多い町並みを走りながら…ふと感じた事がある…









「今日は何か良いことがありそうだな…」

感じた事をそのまま口にのせてみた…何故か自然と口が緩んだのは…気のせいではなかった。


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