あの日の僕は。



……そーなのか?


海里は誰とでも平気で話すと思ってたけど……。


「ま、とにかく。あっちでウノやろーぜっ」


翔太はドア付近の椅子を指さした。



「俺寝るからいーや。昨日遅くまで漫画読んでてさぁ。ねみーんだ」



そう言いながらあくびのフリをしてみる。


本当はグッスリ寝たけど。


睡眠時間、約9時間。


「マジかよ~。じゃぁ俺行ってくるな」


「おぅ」


演技は下手な癖に嘘つくのは上手いな、僕。


嬉しくないけど。



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