あの日の僕は。
「夕食食べなくていいのか?」
「おう!俺、3日間食べなかったことあるし!」
いや、食べなくても空腹感がヤバイだろうに。
本当、おかしな奴。
「じゃな!」
別れを言い、海里が戻ろうとした、その時。
「海里!」
翔太の声がした。
「んー?」
2人共パジャマだったのが唯一の救い。
僕は振り返らず、海里が振り返ってしまった。
海里は「やってしまった」とでも言いたそうな顔。
多分、僕も同じ表情だろう。