あの日の僕は。



だけどこんないい友達がいるなんて、気付かなかった。


いや、きっとそれ以上――。


バカだ、僕。


「卓志……」


「ん?」


「もうひと勝負、やる?」


「……おうっ」


でもそんなこと言わない。


言ったら卓志が調子のる。


絶対のる。














カバンをあさると、ケータイが奥底にあった。


……こんなもの僕は持って来ないのに。


軽くため息をつく。


するとメールが来た。





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