あの日の僕は。












「そろそろ修学旅行も終わりだね……」


新幹線の中で、松川が呟く。


「あぁ……」


僕は目を閉じ、頷いた。







海里がスランプなんて知らなかった。


運動とかおもいっきりやったことないから分からないけど。



スランプってのは凄くもどかしくてつらいってのは他の人とか見てなんとなく分かっていた。



でも僕にとってはたかがスランプ。








――それが、そのたがかスランプが、海里の人生交換の動機。






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