あの日の僕は。



「ま、とにかくありがとな。頑張れる気がする!」


「頑張れ」


「そだ!応援に来いよっ。近くの競技場でやってっから」


「大会には海里の両親も来るんだろ?やめとくよ」


もし見つかってバレたらどうするんだ。


あ、でも人生交換は終わったから関係ないのか……。












「――――来ねぇよ」








海里の声が、暗くなった気がした。



「陸也も見ただろ?あの放置っぷり。来るハズがねー」


「いや、でも……」



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