あの日の僕は。



僕にいい人生を送ってほしいから。


……僕はちゃんと愛されていたんだ。


今までなんで分からなかったんだろう。




「……母さん」


「何?」


「母さんが違和感を感じてた僕は、僕じゃないんだ」


「……え?」



母さんには本当のことを言おうと思った。














僕は僕にそっくりな人と会ったこと。


その人と人生を交換したこと。




全て話した。



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