あの日の僕は。



食卓には美味しそうなご飯が並んでいる。


椅子に座り時計を見た。


時刻は9時13分。


この食事は夕ご飯というのだろうか。


「…いただきます」


まず味噌汁を飲んだ。


いつもと同じ味。


「ご飯食べたら勉強よ」


「分かってる」


「今日はお母さんもついてあげるから」


「…………」


嘘だろ。


母は教え方は上手いが想像を絶する程スパルタ。


それをこれから。


…冗談じゃない。



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