あの日の僕は。
「じゃぁね、陸也くんっ」
「またな」
僕は卓志の腕を掴み、校門へと足を運ぶ。
「松川さ~んっ。俺にはじゃぁねってね~の~っ」
「うるさい。叫ぶなっ」
ずっと卓志はブツブツ言っていたが、学校から出るとそれはピタッと止んだ。
「ふぅ~。疲れた」
卓志は爽やかそうに汗を拭う。
「え、今のキャラ?」
「ん~。多分ハーフアンドハーフ?」
卓志のボケには突っ込む所がありすぎる。
多分、とか。
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