あの日の僕は。



「な……ないないない」


「ま、いずれ分かるさ」


卓志がフッと鼻で笑った。


なんか悔しい。










――――――――――
―――――――
―――――






視察から約一週間が経った。





『やっぱあの日のヤツって陸也だったか~』


「あの距離から分かるの?」


『俺視力いいもん』


いつものように家に帰ったら海里から電話がきて、今に至る。


どうやら海里は僕が視察に行ったことに気付いていたようだ。


< 198 / 232 >

この作品をシェア

pagetop