あの日の僕は。



「陸也……」




「僕は海里に会うまでは人生とか他人とかどうでもよくて、いつ死んでも別にいいやって思ってた」





今でも鮮明に思い出す。


あの時、海里に出会った公園の明かり。


海里の表情。


僕の気持ち。





「だけど人生を交換して、僕には大切な友達や家族がいることに気付いた。独りじゃないって気付けたんだ」




< 224 / 232 >

この作品をシェア

pagetop