あの日の僕は。



「行くとこねーんだったらさ、俺ん家来いよ」


「……は?」


なんであんたの家に。


しかも名前も何も知らない他人の家に。


「俺の名前は鈴木海里」


鈴木……。


「とりあえず家に来い。ここで一晩はつらいぞ?」


……確かに野宿は嫌だ。







「……分かった。案内しろ」







僕は鈴木海里についていくことにした。





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