あの日の僕は。








至ってフツーの一軒家。


「ただいま~」


返事はない。


親は留守なのか?


「あ、俺の部屋は2階な」


そう言われ、僕は2階へ誘導された。


……というか、コイツは何を考えてるんだ。


今日見かけた(?)赤の他人を自分の家に招き入れて。


しかも僕を知ってる感じだし。



「ここが俺の部屋な」


……はっきり言って、鈴木海里の部屋は僕と正反対だった。


統一性のない家具。



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