あの日の僕は。













僕が何故この時海里にならなかったのか。


理由はコレだ。





パァン!





風船が割れたような音が僕の家に響いた。


僕は今、母さんに平手打ちをくらったのだ。


海里はア然としている。


「今までどこにいたの?」


「電話でも言った、友達の家だよ」


……家に帰ったら母さんは、僕に手を上げる。


そう予感していた。



< 38 / 232 >

この作品をシェア

pagetop