あの日の僕は。

僕と日曜日









「よし、だいたいこんなもんだろ」


海里は自分が書いた紙を満足そうに見た。


「じゃ、明日からで」


「おう!じゃなっ」


これで僕が海里の家に行ったら人生交換スタートだ。


明日は日曜か。


日曜……。


「……まずい」


僕は立ち止まり、呟いた。


すっかり忘れてた。


「何が?」


海里が僕の顔を覗き込む。


「明日、友達と遊ぶ約束してたんだった」


卓志と新作ゲームをやる予定を一昨日した。



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