あの日の僕は。



「……日曜?」


「そ。その日、新作ゲームの発売日なんだよ」


「何のゲーム?」


「…えと、『クエクエ∞クエストⅡ』だったような」


あぁ、アレか。


結構楽しかったんだよな。


それのⅡが出るのか。


「いいよ。行こう」


「やりぃっ!決定な!」


あからさまにはしゃぐ卓志。


正直ガキだなって思う。


だって僕と遊ぶことが決定しただけなのに、あの喜び。


おめでたい奴だ。


「さぁ、始めるぞ」



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