あの日の僕は。












海里と僕の家は駅二つ分。


だからあまり街中で間違われなかったのかと納得した。


……だとしたら海里はなんで夜距離がある公園に来たんだ?


「…………はぁ」


いいや。


考えるのはよそう。


考えたらキリがない。


「確か……」


うん。この家だ。


迷わず来れた。


「ただいまー」


そう言って家に上がり、靴を並べた。


……ん?


返事がない。


昨日来た時にも返事がなかったな。


留守にしてるのか?



< 50 / 232 >

この作品をシェア

pagetop