あの日の僕は。
海里と僕の家は駅二つ分。
だからあまり街中で間違われなかったのかと納得した。
……だとしたら海里はなんで夜距離がある公園に来たんだ?
「…………はぁ」
いいや。
考えるのはよそう。
考えたらキリがない。
「確か……」
うん。この家だ。
迷わず来れた。
「ただいまー」
そう言って家に上がり、靴を並べた。
……ん?
返事がない。
昨日来た時にも返事がなかったな。
留守にしてるのか?
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