あの日の僕は。
百歩譲って、漫画の小説版だけだ。
んな奴が大人しい女子と本の話をしたらおかしいよな。
チャイムが鳴った。
と、同時に先生らしき人が入ってくる。
「はーい、皆さん席に着いてくださーい」
…………若っ。
なにこの先生。
絶対20代前半だよ。
「村井ちゃん今日もカワイイねーっ!」
安藤が先生を褒める。
どうやら村井ちゃんと呼ばれているらしい。
「今日は修学旅行に向けての係別会議をします」