あの日の僕は。
卓志が明るい声を出す。
「じゃぁ早速。問1の答えは何だ?」
「χ=200、У=350!」
「おしい。これはχとУを求めるのではなく、値段を求める問題なので……」
「みかん200円、りんご350円ってこと?」
「そう」
「やった!俺天才?」
卓志が僕を見て聞く。
「うん、天才天才」
僕は優しく卓志の頭を2回叩いた。
「……馬鹿にしてね?」
「さぁ、どうでしょうか」
卓志は考え始めた。