水車

鞠菜の指差す方向を見ると、私とは違うクラスだった。



『ありゃ、また離れたね。』


私がボソッと呟くと鞠菜は自分の名前を見つけたのがよほど嬉しかったのか気づかなかったらしく、さっきとはうってかわってテンションが落ちていくのがわかった。



私、1組。
鞠菜、2組。

…運がないのかな、私達って…。
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