水車

『し、始業式早々遅刻とかありえない!』



そう言いながら私は必死で足を動かした。

きっと今の顔はひどいに違いない。






ポカポカ陽気の中、私は赤チェックのプリーツスカートを揺らして時間ギリギリ校門をくぐった。




そんな私のワイシャツは汗でしんなりしていた。

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