水車


『ゼェ、ゼェ…』

…ま、間に合った。

くそぅ…っ!
なんで親は我が子を起こさないかな…。

遅刻するっつーのに。
まったく…。


自分が悪いが、親に少しイラつきながら私は新しい教室へ向かおうと足を進めた。



『あ、…優!』

…ん?


振り返るとそこには私に駆け寄ってくる友達の姿があった。

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