If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナ、どうした?」


タクトが心配そうに聞いてくる


「ちょっと、ごめんっ」


私はタクトにそう言うと部屋を出た−−


「あのっ!!」


目の前にいる男の子が立ち止まり振り返った−−


「何か?」


「あの…えっと…」


勢いで呼び止めてしまったけど、いざ目の前にすると何て言えばいいのかわからなくなる


「どうかしました?」


「ごめんなさいっ」


「えっ…」


いきなり謝る私に驚く男の子−−



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