If〜桜龍の彼等〜【完】
タクトSide


ルナは時々切なそうな顔をする


俺は…

俺達はその理由を知ってる


だから…頼ってほしいんだ…


俺はルナを絶対守ってみせるから−−


だけど肝心な話は出来ずにいた


今も…ルナは逃げた…−−


「タクト、仕方ないよ」


レンと楽しそうにゲームをするルナの背中を見つめていた俺にミズキが言う


「わかってるんだ…

だけど…」


「タクトが1番ルナを想ってるもんな」


「お前だってそうだろ?

レンだって、冗談っぽく言ってるけど本当は…」


ちゃんとわかってるんだ


ルナを見つめているのは俺だけじゃないって事


それでも俺は…


ルナの1番は俺であってほしいと思ってる



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