If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナは特別だ」


この場所に来て初めて私の目を見て言うタクト−−


「特別…?」


「ルナ、これだけは忘れるな。

例えどんな事があっても、俺はルナの味方でいる。

だから、信じろ。

何があっても、俺はお前を裏切ったりしない」


「タクト…」


「今はそれだけわかっててくれたらそれでいい」


それからしばらく2人の間に会話はなく、静かに街を眺めていた


アナタの住んでた街は私には合わないくらい暖か過ぎる…


だけど…不思議だね…


この街、嫌いじゃない


逆にどんどんその暖かさから抜け出せなくなるの…−−



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