If〜桜龍の彼等〜【完】
1歩踏み出す勇気
翌日の昼前、私は金髪のウィッグを被り街に出た−−


日曜日な事もあって街にはたくさんの人がいる


街の真ん中で静かに目を閉じてみる


人々が行き交う音にあちらこちらで話す声が聞こえる


「昨日見たんだけど、タクトさんがバイクに女の子乗せてたよ」


「うそ〜まじで?彼女とか?」


「そこまではわかんないけど〜」


「俺知ってる。

その女、いろんな男とヤリまくってるらしい。

夜になると街をフラフラしてその日の男を物色してるって」


「うっそ!!サイテーじゃん」


「何でそんな女なんか乗せたんだろ?」


「まじ幻滅だわ」


「桜龍も落ちたもんだよな」



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