If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナさん…?」


後ろから声をかけられゆっくり振り向く−−


「ユキくん…」


「やっぱりルナさんだ。

違うかったらどうしようって思いましたよ」


あ…ウィッグ被ってたからだ…


まさかユキくんと会うなんて…


「あれ?もしかして…泣いてました?」


「えっ…いや…別に…」


「ルナさん…。

気にする必要ないですよ」


「ユキくん…」


やっぱりわかっちゃうんだね


そりゃそうだよね…


こんなにもハッキリと街の声が聞こえちゃうんだから


嫌でもわかるよね…−−



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