If〜桜龍の彼等〜【完】
「ありがとう、ユキくんのお陰で元気出た」


「俺は何も…」


「ユキくん…今日私に会った事誰にも言わないで?」


「え?」


「泣いてたなんて知られたくないの。

心配させるだけだもん。

私はもう大丈夫だから、ユキくんのお陰で胸を張れるから」


「わかりました、誰にも言いません」


「ありがとう。

じゃあまたね」


「はい。お気をつけて」


ユキくんと笑顔で別れた私だったけど、本当はまだ不安だった−−


ユキくんの言葉はどれも本当に嬉しくて勇気付けられた


それでも不安で怖いの…


この時の私は周りが見えていなかった…


だから傷付けてしまった…


大切な人を…


私はまた傷付けてしまったんだ…−−



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