If〜桜龍の彼等〜【完】
「友達との約束を破るわけないじゃないですか」


「桜龍辞めさせられるかもしれないのに?」


「もちろんです。

どんな理由があったって、友達を裏切る行為なんか出来ません。

そんな事までして今まで通り普通に桜龍にいるなんて俺には出来ませんから」


「ユキくん…」


私との約束なんて桜龍を辞めちゃうようなそんな大したものじゃないよ…


そこまでする必要なんてないよ…


私はユキくんの優しさに涙が溢れ出し止まらなかった


そんな私の涙を、ユキくんはあの時と同じように優しく拭ってくれた



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