If〜桜龍の彼等〜【完】
翌日、家を出るとタクトが待っていた−−


「タクト、おはよう」


「はよ」


そう言って、微笑みながらヘルメットを被せてくれた


バイクに跨がり2人で学校に向かう


教室に入ると一斉に騒ぎ出すクラスメート達


ずっと休んでたタクトが私なんかと一緒に登校してきたのだから当たり前だよね…


私は俯きながら足早に自分の席についた


「ルナ?」


隣の席に来たタクトが顔を覗き込んできた


「ん?何でもないよ?」


ニコッと笑いながら言ったのに、何故かタクトは悲しそうな顔をした−−



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