If〜桜龍の彼等〜【完】
「………。」


「………。」


座ったのはいいけどこの沈黙はなに…?


チラッと横に座るタクトを見ると前を向いたまま何か考えているようだった


「タ、タクト…?」


私は遠慮気味に声をかけてみた−−


するとタクトはゆっくりと私の方に体を向ける


「好きだ」


「え…」


今…なんて…?


「ルナが好きだ」


「えっ…と…あの…」


タクトの真剣な目に胸がドキッとする


だけど…



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