If〜桜龍の彼等〜【完】
男の方は背中を向けているから私の事に気付いていない−−


だけど女の方は…



男と抱き合いながらも、まっすぐと私を見つめていた−−



見つめているというより、勝ち誇ったような、そんな顔をしていた


これ以上見ていたくなくて、私はその場から立ち去った



信じたくない−−−



だけど、あれは間違いなく…





タクトだった…−−−




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