If〜桜龍の彼等〜【完】
私は倉庫に戻る事も出来ず、気が付けば街中を歩いていた−−


2人のあんな姿を見てしまった以上、知らないふりなんて出来ない…−−


みんなから離れよう−−


大切な人を失うのは辛過ぎる


離れていくのを感じるくらいなら…


私は自分から手放す−−


例えそれがどれだけ大切であったとしても


私はもう二度と大切なものを失う辛さを味わいたくない



タクトに話す前でよかった


今なら大丈夫、まだ大丈夫


そう思うのに何でかな…


涙が溢れてくるの…


辛くて悲しくて…


心に穴が空いたみたいに冷たくて寒い…



< 222 / 824 >

この作品をシェア

pagetop