If〜桜龍の彼等〜【完】
「タクトは心当たりないのか?」


マサタカが俺の方を見る


「それは…」


「ハッキリしろよ」


「ミナミが…」


「「ミナミっ!?」」


「さっきミナミが来てたんだよ。

それで少し話をして…」


「それをルナちゃんが見たかもしれないって?」


「ミナミに抱き着かれたのを見たかもしれない」


「何やってんだよっ!!」


俺の言葉にミズキが胸倉を掴む−−


「ミズキ、やめろ。

少しは冷静になれ。

今は言い争ってる場合じゃないだろ。

まずはルナちゃんを探さないと」


マサタカがミズキを俺から引き離す−−



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