If〜桜龍の彼等〜【完】
部屋は綺麗に片付けられていて、窓際には観葉植物がある


ソファーにはハートのクッションとクマのぬいぐるみ


いわゆる『女の子の部屋』っていう感じだった


「お待たせ」


2つのマグカップを持ったスズさんが笑顔で1つを私に差し出してきた


「ありがとうございます」


ピンポーン−−−


「あ、ちょっとごめんね?」


スズさんはパタパタと玄関に向かう


インターホンを出ない所を見ると知ってる人なのかな…


しばらくすると男の人の声がした


「確認もせず開けるなっていつも言ってるだろ」


「ジンだと思ったんだもん」


「そうだとしても確認しろって…。

本当無用心なんだから」


確かにスズさんって無用心だよね…


彼氏さんが心配するのもわかるよ



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