If〜桜龍の彼等〜【完】
駅にはたくさんの人、人、人


この中にいるのだろうか…


そんな時、着信が鳴った


「俺だ」


「ルナちゃん、家にはいないみたいだ。

近所の人が大きなかばんを持った女の子が駅に向かうのを見たらしい」


「わかった、さんきゃ」


俺は人込みの中で入っていく


何としてもルナを見付けなければ…


だけど、どれだけ探してもルナの姿は何処にもない


いったい何処にいるんだよ…


俺の気持ちとは裏腹に時間だけが刻々と過ぎていく


そして…


とうとう見付けられないまま最終電車が出発してしまった−−



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