If〜桜龍の彼等〜【完】
「ライト、お大事にね」


私はそう言って部屋を出た−−


「え…ルナ?ちょ…」


「あっ!ダメだよ、まだ寝てなきゃ」


そんな2人のやり取りを背に私は急いで家を出た


やっぱり来るんじゃなかった…


ううん、せめて連絡してから行くべきだった…


そしたらこんな醜くてドロドロした気持ちにならなくて済んだのに


自分の中にこんなにも真っ黒い気持ちがあったなんて…


わかっているのにライトを責めてしまいそうで怖かった…



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