If〜桜龍の彼等〜【完】
「だったらどうして…?」


「俺が桜龍を出たのはタクトと戦いたかったから」


「え?」


「俺は誰よりも強くなりたかった。


桜龍にいると他の族の奴が攻めて来たりしてたくさん喧嘩もした。


その度にタクトと本気で拳を交わせる奴らが羨ましかった。

俺もタクトと勝負したいって思うようになっていったんだ。


だけど俺が桜龍にいて仲間である以上、本気で戦う事はない。


だから桜龍を出たんだ。



正々堂々とタクトと本気で戦うために」



< 345 / 824 >

この作品をシェア

pagetop