If〜桜龍の彼等〜【完】
「行くしかないか」

私は覚悟を決め更衣室を出た


「お待たせ」

「………。」

「タクト…?」

「………。」


何で何も言わないの?


「どうしたの…?」

「ルナ、これ着ろ」

そう言ってタクトは自分が着ていたパーカーを脱いで差し出してきた


「え?何で?」

「いいから着てろ」


そんなに似合ってないの?

私は渋々パーカーを受け取り羽織った

「ちゃんとチャックもしろよ」

「わかった…」


タクトのパーカーは私にとってかなり大きく、チャックもしてるから、私の水着は全く見えなくなった…

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